参議院議員通常選挙は3年に1度行われる。定数248のうち半数の124議席を選び直す「半数改選」が最大の特徴で、任期は6年、解散はない。

定数の内訳

区分総定数1回の選挙で選ぶ数投票の書き方
選挙区14874候補者名
比例代表10050候補者名 または 政党名

選挙区は原則として都道府県が単位になる。人口の少ない県が複数まとまった「合区」が2つあり、鳥取県・島根県、徳島県・高知県はそれぞれ1つの選挙区として扱われる。

選挙区 — 1人区と複数人区で戦い方が変わる

半数改選のため、1回の選挙で各県が選ぶのは1〜6人になる。改選定数1の「1人区」は事実上の小選挙区で、野党側の候補者一本化が勝敗を大きく左右する。一方、東京のような複数人区では、得票率10%台でも当選できる。

同じ「参院選」でも、1人区と複数人区では選挙の力学がまったく違う。全国の合計だけを見て情勢を語ると、この差を見落とす。

比例代表 — 名簿順位を有権者が動かせる

参議院の比例代表は非拘束名簿式である。有権者は政党名でも候補者名でも投票でき、候補者名の票は「その候補の個人票」であると同時に「その政党の票」として集計される。

議席配分はドント式で政党ごとに決まり、その党の当選者は個人票の多い順に決まる。政党があらかじめ順位を決める衆議院とは逆で、候補者は党内で票を競い合うことになる。

特定枠 — 例外としての拘束

2018年の公職選挙法改正で導入されたのが特定枠である。政党は比例名簿の一部について、個人票と関係なく優先的に当選する順位をあらかじめ指定できる。

特定枠の候補者は選挙運動が制限され、自分の名前を書くよう呼びかけることができない。合区で立候補できなくなった県の候補者を救済する目的で導入された経緯があり、使うかどうかは政党の判断に委ねられている。

「政権選択の選挙ではない」の意味

参議院には内閣不信任決議権がなく、解散もない。したがって参院選の結果が直ちに政権を交代させることはない。しかし、参議院で与党が過半数を割れば法案は通らなくなる。いわゆる「ねじれ国会」である。

政権選択ではないが、政権運営の可否を決める。参院選の議席数を読むときは、改選議席だけでなく非改選議席と合わせた総数を見る必要がある。

出典

  • 参議院「参議院のあらまし」 https://www.sangiin.go.jp/
  • 公職選挙法(e-Gov 法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC1000000100