地方選挙は4種類ある。都道府県知事、都道府県議会議員、市区町村長、市区町村議会議員。任期はいずれも4年である。

首長と議会は別々に選ぶ

地方自治体では、首長(知事・市区町村長)と議会議員をそれぞれ直接選挙で選ぶ。国政が国会議員だけを選び、その多数派から内閣総理大臣を選ぶのとは根本的に違う。この仕組みを二元代表制という。

首長選挙と議会議員選挙は同じ日に行われることも、別々に行われることもある。任期の起点が違えば、選挙の時期もずれていく。

統一地方選挙とは

統一地方選挙は、地方選挙の期日を全国でそろえて実施するものである。1947年、地方自治法の施行に合わせて全国一斉に選挙が行われたことに始まり、以後4年ごとに行われている。直近は2023年、次回は2027年に予定されている。

統一地方選は前半戦と後半戦に分かれる。

  • 前半戦: 都道府県知事、都道府県議会議員、政令指定都市の市長・市議会議員
  • 後半戦: 一般市・特別区・町村の長と議会議員

統一率はなぜ下がるのか

第1回の統一地方選では、ほぼすべての地方選挙が同じ日に行われた。しかし2023年の統一率は27%程度まで下がっている。原因は主に3つある。

  1. 市町村合併。合併で新自治体が発足すると、そこから新しい任期が始まる
  2. 首長の辞職・死去。任期途中で選挙が行われると、以後の周期がずれる
  3. 議会の解散。リコールや不信任による解散も周期をずらす

つまり統一率の低下は制度の失敗ではなく、自治体ごとの事情が積み重なった結果である。

統一地方選と投票率

統一地方選は、報道量が増え有権者の関心が高まりやすい。実際、同じ自治体でも統一地方選の年とそれ以外の年では投票率に差が出ることがある。

一方で、無投票当選の増加が続いている。とくに町村議会議員選挙では、定数に対して立候補者が足りず選挙自体が行われない例が増えた。投票率の議論と、そもそも選挙が成立するかという議論は分けて考える必要がある。

選挙インサイトでの扱い

選挙インサイトは、自治体ごとに選挙を記録する。国政選挙と同じ粒度で市区町村長選・市区町村議会議員選挙を積み上げていくことで、統一地方選の年だけでなく任期のずれた選挙も含めた全体像を追えるようにしている。

自治体ページからは、その自治体で行われた選挙を時系列でたどれる。

出典

  • 総務省「地方選挙結果調」 https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/
  • 地方自治法(e-Gov 法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000067